火山についてのQ&A |
≪前のQ&A≪ ≫次のQ&A≫
|
Question #28 | |
Q |
米国ハワイ州のハワイ島で果物を裁培しているのですが古い火山のマウナケア火山(死火山)とマウナロア火山(活火山)の二つの火山で各々同じ品種の果実を裁培した場合生産される果実のサイズが倍近く変わります。色々裁培試験を試みているのですがハワイのマウナロア山系の溶岩に含まれるエレメントが果実の生育に何らかの影響を及ぼしているようです。
この為ハワイの土壌分析ラバフロー分析をしてその違いを見ても現在分析可能なエレメントには殆ど差が認められません、ついてはこの様なことについて何か情報がありましたら是非教えて頂けません出しょうか。又専門家をご紹介頂いても結構です。どうぞ宜しくお願いいたします。
(6/4/97) |
|
A |
活火山の周辺の土壌は一般的に言って酸性が強くそのような条件下で生育でき
るのは特定の植物種に限られているようです。土壌の酸性は火山起源のSO4--
イオンが原因です。もしかしたらハワイの火山でもこのような現象が起きてい
るかも知れません。土壌の直接的な分析に加えて土壌を水に浸した時の水の酸
性度なども測定してみてはいかがでしょうか。
大場 武(東京工業大学・草津白根火山観測所) |