火山についてのQ&A |
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Question #70 | |
Q |
鹿児島市内に新設されるビルの壁面をどのようなものにするか検討しています。
鹿児島市内は桜島の噴煙等で屋根、壁が非常に汚れ易いと聞いています。
その汚れの対策を打ちたいのですが噴煙の成分とは
どのような物なのでしょうか?
(どのような汚染物質を想定して対策を打てばよいか)
是非ご教示お願いします。
(4/9/98) |
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A |
噴煙は火山から放出された火山灰などの細粒物質と火山ガスや水滴から成っ ています。火山ガスには水蒸気のほか、二酸化炭素ガス、亜硫酸ガス、塩化水 素ガス等が含まれています。 屋根や壁が非常に汚れやすい原因としては、細かい火山灰が屋根や壁に付着 することが第一に考えられます。また、火山灰には微少な水滴や火山ガスの成 分などが付着しています。雨などで火山灰が湿ると、火山灰に付着している亜 硫酸ガスや塩化水素ガスなどが溶けて、火山灰に含まれる水が強い酸性を示す ことが考えられます。これは、ちょうど酸性の溶液が屋根や壁についてしまっ ているのと同じ状態になります。 屋根や壁に対して、酸性の溶液がどのような影響を及ぼすかは、私にはわか りませんが、酸に対してなんだかの検討をすることが必要なのではないかと思 います。 (4/15/98) 森 俊哉(東大・理・地殻化学実験施設)
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