10:05〜11:50 |
第1部 講演
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10:05〜10:40
「長野県の火山いろいろ—火山の形の不思議に迫る—」
竹下 欣宏
(信州大学教育学部 教授 /
専門: 地質学(第四紀地質学))
活火山である御嶽山、乗鞍岳、焼岳、アカンダナ山、浅間山、北横岳(八ヶ岳)を含め、
長野県には主要なものだけでも19の火山があり、それぞれ山容が異なる。
なぜ、こんなにも個性豊かなのか?
地質調査により明らかになってきた長野県の火山の成り立ちを、
松本周辺の火山を中心に紹介する。
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10:40〜11:15
長野県の火山の地球物理学研究」
前田 裕太
(名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山研究センター 准教授 /
専門: 地震波解析, 火山物理学)
長野県の活火山分布について
プレートテクトニクスや広域的な地下構造の観点から紹介した後、
近年の火山活動が活発な浅間山、御嶽山、焼岳の3火山で行われている
火口近傍観測や多項目観測、それによって明らかになってきた科学的知見を紹介する。
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11:15〜11:50
「火山との共存を考える」
入江 さやか
(松本大学総合経営学部 教授 /
専門: 災害情報, 災害報道, 地域防災, サイエンスコミュニケーション)
長野県は、美しい自然の景観、温泉など多くの火山の恵みを享受している。
その一方で、2014年の御嶽山噴火は戦後最悪の火山災害を引き起こした。
また、明治から大正にかけて繰り返した焼岳の噴火では、
長野県の主要産業であった養蚕業が打撃を受けた。
火山との共存のためには、火山に対する理解、火山防災の知識が欠かせない。
松本大学における防災教育の事例なども紹介しながら、火山との共存について考える。
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